嚶鳴同窓会東京支部だより
第9号 平成17年4月
   
     
   

IT時代だからこその山と人との出会い
小倉董子(昭26年卒)

 いままさにIT時代、インターネットや携帯電話の急速な普及と進化によって、あらゆる情報が瞬時に得られ、世界中を駆け巡る。国際線航空機を利用すれば、半日ほどで地球上の国々へ移動可能となった。

 昭和30年代、私がアフリカやニュージィランドの遠征隊に参加した当時は、情報集めに2〜3年、貨客船利用で往復2ヵ月以上かかったものだ。

 あれから50年の歳月は流れたが、ここ10年来の変りようは驚異的だ。文明の利器は活用したいと思っているのだが……。

 幸い、5年ほど前、豊橋の山の会「三河くらぶ」の講演会に招かれ、それがご縁で私のホームページを制作していただき、そのおかげで山の仲間の輪が広がっている。制作者から3月6日、EメールがFAXで送られてきた。嚶鳴(おうめい)校友会登山部からのメッセージだった。

 「私は山形西高の登山部に所属しています。大先輩でいらっしゃる小倉さんのページを拝見させていただき感激いたしました。現在私たち登山部は、月山での冬山登山などを通し、小倉さんに及ばずながらも夏のインターハイにむけて精進していきたいと思います。」

 高校時代、私たちが立ち上げた登山スキー部が、引継がれ活躍していたのだ。IT時代だからこその出会いに、感慨深くうれしかった。

 朝日カルチャーの「山歩き教室」の修了生で作った、女性だけの山の会『紫蘭会』が、今年で30周年を迎えた。嚶鳴同窓生5名も活躍している。生涯楽しむ山歩きをめざしています。参加しませんか。