2009年紫蘭会海外トレッキング モンゴル感動記 F.M モンゴルに入って5日目、待望の乗馬の日。私たちと指導員たちが乗る馬を捕まえるシーンから始まる。スタッフの一人が馬を操って群れの中から狙いをつけた一頭を長い棒の先につけた縄で馬の頸(くび)に引っかけ捕まえる。逃げ回る馬の中から次々と捕獲。オミゴト!生で見るのは初めて、カッコイー。捕まった馬たちは「アー今日はツイテナイ。1日労働だ」みたいなアキラメ顔。 野生の小型の馬をつかまえて… 私たちの前に馬が曳かれてくる。1頭目はシルバーグレーの年季を感じさせる馬。小倉先生が乗る。どちらも堂々たる風格! 2頭目は薄茶の綺麗な若馬、ひと目で気に入った。「私が……」と勇んで近寄ってヒラリと跨る―つもりだった。えっ!鐙(あぶみ)まで足が届かない! スタッフに押し上げてもらってどーにか馬の背に這いずり上がった。風景が一変する。天下取った気分(取ったことはないけど) 全員無事騎乗、手始めに近くの水場までの歩行訓練。草原をゆっくりゆっくり進む。犬のハルカが私たち一行の後になり先になり付いてくる。私はガイドのナルちゃんに隣でもう1本の手綱(たづな)を曳いてもらっている。安心だ。 少し離れた所にいるハルカが鳥の攻撃を受けているのが目に入る。エッ、鳥の獲物には犬は大きすぎるでしょーに。 小川を渡る、振り向くと今度はハルカが水鳥を追いかけている。2羽の鳥がハルカの前を必死で泳いで逃げている。 スジクの泉 ハルカがすぐ近くで地面を掘っている。 リズム良く進んでいると、突然遠くからけたたましい吠え声、目を上げると、ハルカが白い車を全速力で追いかけている。 目的地の水場でも、他のグループの犬たちとガンを飛ばしあっていた。出会うとご挨拶しあう東京の犬とは大違い。20年犬と暮らしていた私は、どーしてもハルカに目がいってしまうし、ウチの犬たちと重ねてみてしまう。 午後は馬で登丘(?)、頂上からの眺めは360度空と草原だけ。この何もナサに大感激。 帰り道、私の“茶々”はお隣に戯れつかなくなった。私が手綱を少し扱えるようになったからだ。(イイコ、イイコ、今すぐ君と草原を走り回りたい。“チュッ”((往け))と合図して駆け出したい。でも今はムリ、ガマンガマン。) キャンプに帰って一日世話になった“茶々”とお別れ。 約2時間ののんびり乗馬 |
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夜、私は少々興奮気味に言った「帰ったら乗馬習う!」 先輩たち「ヤメナサイ!落ちたらコナゴナになるヨッ、そしたらもう動けないのヨ」 (コワイ……イエ、ありがたい先輩たちデス。ハイ、気をつけて乗ります) この日私は何度ビックリしただろう、何度感激したろう。アドレナリンの大洪水。まるで“初めての遠足” キャンプにさよならしてウランバートルに帰る車中、促されてみんなの真中で質問に答えるナルちゃん。首都の人口だの、失業率だの、政府の経済政策だの…‥矢継ぎ早の容赦ない質問にナルちゃんはしばしば「……。」すかさず皆の檄が飛ぶ「固まらナイ!」 プリンセスキャンプの食堂 この中村獅童似の若きパパは、ガイドとしてはイマイチだけど、この旅の間中、おばサマたちのアイドルだったことは確か。 最終日、4時起きで乗った飛行機、チョー眠いが、頭の中はトキメキプランでいっぱい。 帰ったら、先ず乗馬クラブに予約を入れる。モンゴル料理店を探す。友達に端から電話する。―話したいこと山ほどアリ。 サア、イソガシク……ナ……ル。あとは幸せな爆睡。 |
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風に乗って乗馬体験 |