切り立った峰々と自然の姿を残す川、うっそうと茂る温帯雨林や無人のビーチが残され、珍しい動植物がひっそりと生息する、そんな島。

2/10 タフネ森林保護区
2001年に出来たエアーウォーク
囚人たちが切り出した砂岩は暖かな日差しを受け、今も過ぎ去りし日々の幻が木霊する入植時代の史跡の数々。

2/11 流刑者の技術者がつくった彫刻のある橋
音楽や芸術が日々の暮らしの中に溶け込み、ゆったりと語り合う人々、きれいな空気と冷たい水、風味豊かなチーズ、新鮮な果物や野菜、そして秀逸なワインに活きのいい魚介類に恵まれた島。

2/11 ホバートからクレイドルマウンテン国立公園へ
途中シェフィールドの街
歴史を描いた壁画を見る
タスマニア州政府観光局が謳うタスマニアの魅力の一部分ですが、私がこの島で最も魅力を感じる部分は、この島に生活する人々のライフスタイルです。
ここでは、人々は文明社会においてさえ自然に生かされていることを強く認識し、気候の変化や自然の厳しさを率直に受け止め、或いは自然が見せてくれる壮大な景観に感動し、自然と共存することを常に念頭に生活しています。 |

2/9 ホバート
雨のウエリントン山へ
亀さんチームとお別れして
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また社会は、年齢や性別の枠を作らずに、自分らしさを大切に生きる人々を快く受け入れています。私はそんなところがタスマニアの魅力の大きな要因であると思っています。
紫蘭会の小倉リーダー率いる皆様をホバート空港で迎えた2月8日から7日間、私は毎日がとてもうれしくて仕方ありませんでした。それは多分、グループの皆様の誠実さというか、自然や環境に対する謙虚な姿勢が気持ちよく伝わってきたからでしょうか。
ホバート到着予定便の機体故障のために実際の到着が大幅に遅れてしまったことから始まったタスマニアの日程は、その後翌日からのマウントウェリントン、ハーツマウンテン国立公園で悪天候に見舞われ、夏にもかかわらず真冬の中のトレッキング体験もしました。
それなのに残念がる声はほとんど聞かれず、前向きで、積極的な発言が車内を飛び交っていたのをよく憶えています。その姿勢が功を奏してか、タスマニア日程4日目からは天候にも恵まれ、クレイドルマウンテン、レイクセントクレア国立公園での3泊は大自然の美しさを堪能することができました。 |

2/9 ウェリントン山への道
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同行するメンバーを互いに気遣い合って、トラック上に見つけたワイルドフラワーや雄大な景観に心を動かされながら、トレッキングを楽しみました。また夜空に輝く星空の下、野生のウォンバットやワラビーにも遭遇しました。
皆様と一緒に食事した際には、これまで行った世界中のウォーキングトラックについての話を聞かせて頂き、まだまだ自分も行くべきところが星の数ほどあることを身にしみて感じました。
今回、平均年齢70歳(確か86歳から57歳の方々だったと記憶しています)という紫蘭会の皆様の中にいて、私は何度も何度も、女学生の娘さんたちが楽しそうに歓談している光景を目の前に見た気がしました。 |

2/13 マリオンズルックアウトからの
下山 若者たちが登ってくる
「ちょっと待ってね」
「でも疲れた!!」
「誰ですか、座り込んでいるのは?」
みんなの笑顔を見てください
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私は今回同行させて戴いて、皆様のライフスタイルがとても好きになりました。また機会がありましたら喜んでご一緒させて戴きたいと思っております。

2/9 ウェリントン山への道
今後も、紫蘭会の皆様のアドベンチャーがエキサイティングなものでありますようお祈りしています。
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